たいせつなのは「リンク先のインフォメーション」
yahoo等の「一度にリンクがたくさんあるページ」ほど、トップページから簡単にアクセスができるようにするため、トップページはどうしても「リンクだらけのトップ」になってしまいます。また、リンク先が少ないページほど、少しでも見栄えを良くするために、やや派手目な装飾にしてしまう傾向にあります。
実際のところ、リンクするのには「文字にアンダーライン」が引かれていれば、それはリンクとしてとるので、それでじゅうぶんなのだと思います。ただ、リンク先のことを分かりやすくするために、補足を入れてみたり説明文をつけたりすることの方が、親切だと思います。

見た目が華やかだと、重い。シンプルだと軽いけれど、やや物足りない…?
さて、本題。コンパクトと盛りだくさん…。
コンパクトとはまさに、リンクをつけたりといった、最低限必要なもののみの機能をしぼって、ページサイズを少しでも軽くしたページのことです。それに対称する「盛りだくさん」、画像やフラッシュ等といった、サイズが多いものをページに取り入れて、見栄えや中身がたくさんあるように見せたページです。当然、こちらの方がサイズも大きいです。

サイズのシェイプアップは必ずしなければいけないのか
雑記や書籍で「トップページは軽くするのにこしたことはない」といった表記が書かれていることはよくあります。確かにその通りなのですが、今の状態を考慮すると、個人的な考えとしては、「必ずしも軽くする必要はないのではないか」と取ります。もちろん、軽くすることはできるのならばベターなのですが、今のネット社会は高速化が進み、ADSL以上の通信環境を持つ家庭が増えているのも事実です。また、軽くする必要はないとはいえ、わざと重くすることもないはずです。つまり、補足という意味付けをしてリンクをするためにデコレーションが必要ならば、ぜひ取り入れるべきなのではないか、ということです。分かりやすい説明や意味を持たせるためのデコレーションのためにページのサイズが多少大きくなるのぐらいならば、我慢をせずにつけてみませんか?ということです。
もちろん、各コンテンツにリンクをつけるのが主な意味であるトップページですから、リンクそのものにきちんと意味や概要が分かっているならば、無理してデコレーションをしなくてもいいんです。補足説明をつけなければどういったページなのかが分からない、という場合を考慮して、です。
また、トップページがサイトの顔である以上、デザインにもこったものを用意したいが為に、サイズが大きくなってしまいます。こればかりはもう「そういうもの」と割り切ってしまう方がいいかもしれません。

盛りだくさんをキープしながらも素早くアクセスしたい時は
デザインの要素を取り入れる代わりにサイズの大きさを犠牲にするサイト(私のサイトもそうです)の場合、トップページをシェイプアップするのには何かと不便なものです。なぜかと言うと、トップページの見た目をも多少なりの変更をしなければいけないのですから。
少しでも早くアクセスしたい場合は、「エスケープリンク」をページのトップにプラスしてみましょう。
テキストだけで作られた「シンプルで軽いもう1つのトップページ」を用意して、リンクをつけるのです。

そのメカニズム
ブラウザーは対象となるページのHMTLのタグを上から書かれた順に読み込むメカニズムになっています。つまり、一番上にエスケープリンクが表示された瞬間リンクする(重いデータを読み込む前にエスケープ先にリンクする)ことで、表示の軽いページに飛び込み、目的のページへとアクセスすればいいのです。
ページをまるまる読み込む途中でリンクすると、ブラウザーは次のリンク先を読み込むと同時に、これから読み込もうとしていたデータの読み込みを中断するのです。

これを行うメリットとして、

• トップページのデザインや付加価値のついたデコレーションといった本来のイメージを崩さずに維持できる
• 更新情報といったアイテムやカウンターを削除しないですむ(サイズの軽量化が不要)
• テキストをメインに書かれたページにアクセスすることで、必要なページに素早くアクセスできる

といったことが挙げられます。また、エスケープ先に作られた「テキストメインのリンク」も、難しいテクニックはほぼ不要なので、作成も簡単です。
要は、多少重くてもいい時は本来のトップページからリンクをし、素早くアクセスしたい時はエスケープリンクからテキストメインのリンク先に逃げて各コンテンツ先をクリックする、ということです。

あなたらしいトップページを作るのに、表現したいままに自由に作るのに、障壁となる「ページが重い」という問題を前に、妥協することはありません。エスケープリンクをうまく活用して、トップページを華やかに、それでいてシンプルに軽いページも、両方実現させて下さいね。